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前期ブロック別トーナメント

 準々決勝 vs. ストロンガー

 ビクターズ 4 ー 2 ストロンガー

新型コロナウイルスの影響で活動を停止していたスポーツ少年団野球部会浦和のチーム活動がいよいよ再開!ビクターズナインもどれだけこの日を待ちわびていたか!休止中の自主練習の成果と、そして、改めて感じた「野球」への情熱を今日は思い切りグラウンドで出してほしい!

 

新6年生・5年生になって初めての公式戦「ブロック別トーナメント戦」1回戦の相手はストロンガー。ビクターズ後攻で試合は始まった。先発ピッチャーは、長身からのストレートが、コロナ禍前より更に威力がぐんと増してきたリンタロウ。注目の初球!力のある球がキャチャータクのミットに収まる。ストライク!今日は調子が良さそうだ。すぐに2ストライクに追い込み、1番バッターを空振り三振!続く2番にはセンターにライナーで痛打されるもヤマソラが何なくキャッチ、2アウト!3番には2塁打を打たれるも4番バッターをファーストフライに打ち取り3アウト。久しぶりの試合ということで、緊張感漂う1回だったが、ベンチも応援団もとりあえずホッとして、守備から戻るナインをベンチ皆が声援で迎える。

 

1回裏、先頭打者は俊足巧打のユウタ。ここ最近の練習では好調で、大きな期待がかかる!相手ピッチャーもやはり緊張しているようだ。4球連続でボールとなりフォアボール。よし、ピッチャー立ち上がりを攻める時だ、と思った瞬間、ピッチャーの素早い牽制に思わずユウタが逆を突かれてしまいアウト。これはピッチャーの技術がお見事!相手を褒めるしかない。2番ショウタがショートゴロ、3番キョウヘイがセンター前ヒットで出塁したが4番タクが内野フライに倒れ、この回はチグハグな攻めになり無得点。惜しい回だった。

 

2回表もリンタロウは快調!先頭の5番をサードゴロ、続く6番も素晴らしい外角の球で見送り三振!7番バッターにレフトへヒットを打たれたものの、8番をまたまた力強いボールで空振り三振に取り、3アウト!しかし、今日のリンタロウのピッチングは素晴らしいが、よく見ているとストロンガー打線もバットをしっかり力強く振っている。いいチームだ。

 

2回裏、リンタロウ、リョウが倒れた2アウトから、このところ当たりが出てきた7番ヤマソラがレフト前ヒットで出塁!が、次打者でキャッチャーが取り損なった際に一瞬の判断の迷いで一二塁間に挟まれてしまいタッチアウト。不運なプレイであるが、約3ケ月のお休みでビクターズナインもなかなか試合勘が取り戻せないようだ。

 

3回表、何となく嫌な流れのビクターズベンチだが、そんな流れを吹き飛ばすようなリンタロウの気迫のこもった好投が続く。2人を唸るようなボールで空振り三振、1人をピッチャーゴロで打ち取り、打線の援護を辛抱強く待つ!

 

しかし相手ピッチャーも落ち着きを取り戻してきたようだ。3回裏、8番タロウからの打線も、ユタカ、ユウタと順に打ち取られ、この回も0点。両チーム、スコアボードに0が続く。

 

4回表はストロンガー4番バッターからの打線。ビクターズ外野陣も警戒する中、再びリンタロウが圧巻の投球を見せる!終始、ストライク先行で4球目ショートゴロ、続く5番も同じように3球で追い込み、4球目をショートゴロ、最後の6番バッターも4球で空振り三振!非常に小気味良いピッチング!こういう投球をすると攻撃にもリズムが出てきて、何かが起こるもの!

 

4回裏、ショウタ1死後、3番キョウヘイがフォアボールで出塁。二盗後、調子を上げていた相手先発ピッチャーが突如コントロールを乱し、ワイルドピッチでキョウヘイ三塁へ。4番タクがフォアボールとなり、すかさず二盗で、1死二三塁の絶好のチャンス!ここで今日好投の5番リンタロウ!頼むぞーと誰もが願った瞬間、まさかのピッチャー悪送球。キャッチャーが後ろに逸らし、キョウヘイがすかさずホームイン、待望の1点!やった!その後もチャンスが続いたが、ここは相手ピッチャーも踏ん張り、この1点止まり。リンタロウの好投がチームを勢い付けてきた!

 

1対0となった5回表、ストロンガーの攻撃は7番バッターから。先取点を取った後の裏の回、何とかピシっと抑えたいところ。しかし、7番バッターにまたもや痛烈なレフト二塁打を打たれる。ノーアウトで先頭打者を出してしまった。続く8番はボテボテのサードゴロ。ショウタが落ち着いて処理し、先ずは1アウト。その間、二塁ランナーは三塁へ!ゴロでも点が取られてしまうかもしれない難しい場面。ピンチが続く。が、今日のリンタロウはここぞの時に三振が取れる!願ったとおりに9番バッターを見事に空振り三振!これで2アウト!そして、迎えるは足の速そうな1番バッター。応援の父兄も緊張の面持ち!3-2のフルカウントとなり、リンタロウ6球目!鈍い音と共に、打球は高々と上がり、ピッチャー後方へ!“よし、打ち取った!”と思ったが、ショートとセカンドの真ん中あたり、微妙なところに打球が落ちてくる。キョウヘイとタロウが2人とも手をあげて走り寄ってくる!嫌な予感!“ぶつかる、やばい”と思った瞬間、すんでの所でキョウヘイが腰の前あたりでギリギリでキャッチ!さすがキョウヘイ、あぶない、あぶない、フライは声出しが基本だぞ・・・。ベンチも父兄も一同ホッとした様子で胸を撫で下ろしている。

 

ピンチを乗り越えたビクターズ5回裏の攻撃。先頭の7番ヤマソラがよく粘ってフォアボールで出塁。ここでワザ師8番タロウが初球を送りバント。これが巧く勢いを殺したサード前に絶妙に転がるバントとなり、1塁もセーフ。ノーアウト一二塁のチャンス!一気に盛り上がったところで、奥寺監督から「代打原田!」の声が!コロナの間に少し大きくなった(?!)リクトが大きな声援を背にバッターボックスへ!その初球、動揺するピッチャーの制球が乱れ、ワンバウンドをキャッチャーわずかにこぼす。二塁ランナーヤマソラがキャッチャーの一瞬の隙を見逃さず、好走塁で三塁へ。二三塁となった!期待を一身に背負うリクト!元気の良い5年生の大応援が飛び交う中、2球目、リクト強振、鋭い音と共に、痛烈な打球がセンター左へ。大きい!抜けた!長打!ヤマソラが元気よくホームイン!追加点!久々のビクターズ快音に大盛り上がり!なおもチャンスが続く中、相手ピッチャーによる珍しい二度のワイルドピッチもあり更に2点追加、この回一気に3点を取り4対0とした。

 

この大会は試合時間が80分となっているため、この6回表を守り切れば試合終了ということで、球数も増えた好投リンタロウに代え、キョウヘイがマウンドへ。前週の練習試合では久しぶりのマウンドとは思えない素晴らしいピッチングを見せている。4点差もありやや楽観ムードであったが、先頭打者の内野ゴロで悪送球が出てしまい、ここからキョウヘイが珍しく制球を乱してしまう。3番を4球でフォアボールとしてしまい、その後盗塁もあり、いきなり二三塁のピンチ。ここでキョウヘイもワイルドピッチで1点を与えてしまう。4番もフォアボールとなり、再びノーアウト二三塁のピンチに。しかし、ここでキョウヘイが踏ん張りを見せる!。ライトユウタの好捕でまず1アウト、6番バッターを見逃し三振とし、2アウトまで持ってきた。次の打者は、本日ヒット2本の要注意の7番バッター。ベンチ判断で申告敬遠とし、2アウト満塁となる。ビクターズベンチも静かに見守る中、続く8番バッターにキョウヘイが投じた3球目がわずかに体に触れてしまいデットボールで押し出し、2点目を取られてしまう。これで4対2、なお2アウト満塁!1本出れば逆転される可能性もある今日2度目の緊迫した場面。どうしていつもビクターズは緊張させる試合が多いのだろう、そんなことも思いながら、9番バッターを迎える。ストロンガーベンチの大声援とビクターズの大応援と、さながら応援合戦のような中、6球目、強いゴロがピッチャー右を抜けセンター方向へ。そこへタロウがいた。キャッチ!落ち着いてセカンドベースを踏む!3アウト、試合終了!4対2、ビクターズ、初戦を勝利で飾った!

 

相手ピッチャーのワイルドピッチなどもあり試合には勝利したが、ストロンガーも良い打者が多い好チームで実力は伯仲していたと思う。走塁ミス、バッテイングなど反省点も多かったが、コロナ明け久しぶりの試合ということで、先ずはビクターズナインみんなが、グラウンドの上で思いっきり白球を追う以前の光景が戻ってきたこと、ご父兄の変わらぬ応援、何より野球をしている時の真剣な眼差しと笑顔が見れたことを今日は喜びたい。次も勝つぞ!頑張れ、ビクターズ!

                                           文 根本コーチ

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