top of page
follow of the game

前期ブロック別トーナメント

 決勝 vs. 浦和辻イーグルス

 ビクターズ 2 ー 8 イーグルス

 

いよいよ迎えたブロック別トーナメント決勝戦!これに勝てば優勝だ!相手は浦和辻イーグルスさん。コロナ禍によって大好きな野球をずっとできなかったつらく残念な日々を吹き飛ばすように、ビクターズにとって最初の公式戦を何とか華々しく優勝で飾りたい!ビクターズナインや応援団ご父兄の笑顔を見たい!祈るような気持ちの中で試合が始まった!

 

緊張の初回、先攻はビクターズ。先頭バッターはこのところ調子を上げている緊張知らずの翔太。珍しく初球からいかず、じっくりと待球。フルカウントから6球目。いい当たりだったがレフトフライ。続いて2番キョウヘイ。最近体がメキメキ大きくなり、バッターボックスでの構えにも威圧感が出てきた。カウント2-1から強振するも、相手ピッチャーの抜けるようなストレートにタイミングが合わず、フライが高々と上がりライトフライ。そして3番は、この大会いいところで打っている、いつも笑顔のリクト!前試合の初登板と異なりリラックスして打席に立っていたが、やはり相手ピッチャーのストレートに微妙にタイミングをずらされ、またもライトフライ。期待の初回はビクターズ0点で終わった。

 

1回裏イーグルスの攻撃。先発は1回戦に続き、長身からの角度のある速球が持ち味のリンタロウ!最近はマウンド上での風格も出てきた!注目の先頭打者との対決!相手バッターも選球眼がよくフルカウントまで粘られる。7球目、当たりは良くないがフラフラっとライト前にフライが上がる。ライトユタカが懸命に突っ込むもポテンヒット。落ちた打球のバウンドも微妙に変わり、ライト右横に転々と転がってしまい二塁打となってしまう。すかさず三盗を決められる。早くもノーアウト3塁のピンチ!2番バッターはきっちりとショートにゴロを転がし、1点を先制されてしまう。続く3番、4番バッターは共に内野ゴロに仕留め、3アウト。悪くないリンタロウの調子だったがイーグルスの攻撃もソツがなく、1点を取られてしまった。やはり決勝まで上がってくるチーム。強敵だ!

 

2回表は不動の4番タクから!調子がいいときの飛距離のすごさは誰もが知るところ!皆がムード一変の一発を期待するところ、痛烈な打球がライトへ!しかし飛んだ方向が悪く、ライト真正面の打球となり、ライトも落ち着いてキャッチ&スローでライドゴロアウト!惜しい!5番リンタロウも大きな一発が期待できるバッター!しかし相手ピッチャーの直球にやはりタイミングが合わず空振り三振。6番は、この大会絶好調で打順を上げてきたヤマソラ!打席での雰囲気もどこか自信が漂う。そんな絶好調男ヤマソラもやはり相手ピッチャーの直球にタイミングが合わずこちらも空振り三振。これまで速い球ほどよく打つビクターズ打線。今日はどうもタイミングが合わないようだ。

 

2回裏、ここまで制球が良かったリンタロウ。先頭の5番をフォアボールで出してしまう。またもや先頭バッターの出塁。機動力のあるイーグルスにすかさず二盗を決められてしまう。6番バッターはピッチャーゴロ。その間にランナーは三塁へ。またもや1アウト三塁のピンチ!ここでリンタロウが踏ん張り7番バッターを空振り三振に仕留める。さあ2アウト!続く8番バッター、1-2からの4球目を引っかけ内野ゴロ。打ち取った打球であったが、難しいバウンドとなりサード翔太がファンブル、がタイミングよくそれをキョウヘイがキャッチし1塁へ送球するもリョウの頭上へ逸れてしまいセーフ!痛い追加点を取られてしまう。0対2。嫌なムードが漂い始める・・・。

 

3回表、ビクターズの攻撃は7番リョウから。前節2回戦、素晴らしいリリーフからチームを救ってくれた何かを持っている選手!得意の右打ち!よしと思った瞬間、先ほどの

4番タクのライトゴロと同じように、イーグルスライトが落ち着いて処理、またもや残念なライトゴロアウト。完全にヒット性の当たりだがついていない。8番バッターは、最近当たりが出てきているタロウ!ビヨンドバットもしっかり触れている。1-1からタロウらしい巧くセカンドの頭を超えるヒット!すかさず二盗、得点圏!次は9番ユタカ!打席での気迫はチーム一番!またここぞの場面では、いつもチームバッティングを心掛ける頼りになる副キャプテン!追い込まれた3-2から気迫で3球もファールで粘ったが、最後は残念ながら空振り三振。しかし粘投の相手ピッチャーに9球も投げさせた!2アウト2塁となったが、1番ショウタもショートフライに倒れ、結局この回も無得点に終わった。

 

3回裏、イーグルスの攻撃は1番バッターから。ここは何とか抑えたい!マウンド上のリンタロウもこの回の重要性も分かっているように投球に力が入る。伸びのあるボールで2-1となった直後、鋭い当たりがレフトへ。レフト前ヒットとなり、大切な先頭打者の出塁を許してしまう。積極走塁のイーグルス、すかさず二盗を決められてしまう。続く2番バッターには2球目、これまた鋭い当たりは三塁線へ!サードショウタが飛びつくも三塁線を抜け、ノーアウト二三塁のピンチ!そしてここからクリーンナップを迎える。先ずは3番バッター。強いスイングで打ったボールはピッチャーリンタロウへ。捕れると思ったがショートバウンドとなりグラブをわずかにこぼれる。その間に三塁ランナーがホームイン。1点を奪われる!続くは強打の4番バッター!警戒しながらの投球でフルカウントまでいき、最後はフォアボールとなり、ノーアウト満塁の大ピンチ!そして5番。やや動揺も見られるリンタロウだが渾身のストレートで押し込み、初球をセカンドフライに打ち取る。内野フライ!ランナーが進めない理想のアウト。何とかもう1回と願いつつ、6番バッターを迎えるが、ここで痛恨のデッドボール!押し出しで2点目・・・。そして体の大きな7番バッター。1-2に追い込むもファールで2球粘られる。“タイミングが合ってきている”、嫌な予感がした瞬間、高く上がった大飛球がライトへ。高いが右中間いい場所へ飛んでいる。追いつけるか!?追いつけー!と願ったが、無情にもライト・センター間の間に落ち、走者一掃の3点三塁打!うーん、痛い・・・。苦しいリンタロウ、懸命に踏ん張っている!8番バッターを空振り三振。これで2アウト。もう少し。が、9番バッターがセンターへライナーを放つ!センターヤマソラ、果敢に突っ込むも、わずかに届かず、センター後方へ転がってしまう。二塁打!6点目となる。落胆のリンタロウだが、1番バッターを空振り三振で締め、ようやく3アウト!悪夢の3回、大量6失点となった・・・。

 

4回表、8点を追いかける苦しい展開。だが過去には最終回6点差で追いつき逆転したこともあるミラクルビクターズ!何度も痺れる試合を経験し、勝ち抜いてきた自信もある!ここからが勝負だとベンチの5年生も気迫をもって応援を始めている!そして、先頭打者として打席に臨むのは我らがキャプテンキョウヘイ!一発大きな当たりに期待していたが、相手ピッチャーが突如乱れ、4球連続ボールでフォアボール。よし、まずは先頭打者が出塁!次は3番リクト!畳みかけたいところだが、いい当たりのセンターフライ!4番タクがフォアボールとなり、一二塁。俊足の二人が出塁したところで、意表を突くダブルスチールが成功し、1アウト二三塁のチャンス!ここで5番リンタロウ。バットで取り返すと闘志満々であったが、ショートゴロとなり2アウト。この間にキョウヘイがホームインし、待望の1点を取る。なおも2アウト三塁のチャンスだったが、相手ピッチャーもよく踏ん張り、ヤマソラ三振となる。1点止まりとなった。今大会は、試合時間が80分と短くなっており、残された時間が少ない中で、ビッグイニングとなる期待があったが、痛い1得点・・・。

 

4回裏、またもや先頭の2番バッターにレフト前ヒットを打たれ出塁を許してしまう。嫌な予感がしたところで、機動力のイーグルスすかさず二盗!が、ここで爆肩のタク、見事に矢のような送球で刺しアウト!ピンチの芽を摘んだ見事なプレイ!その後、要注意の3番、4番の中軸を共にフライアウトで打ち取り、この回は0点に抑えた。

 

さあいよいよ5回表!試合時間を考えると恐らくこの回が最終回になるだろう。ビクターズの大逆転を見たい!何かしてくれるのでは!?そう信じるベンチの皆が大声援を送っている。大人数で来ている応援席ご父兄も選手の力になる大きな声援をくれている。そんな緊張と期待の中、先ず7番リョウが打席へ!初球、果敢に振っていく。ファールチップ!この場面での積極性、いい感じだ!2球目、いい当たりのセンター前ヒット!やった!先頭バッターが出た!ベンチも大盛り上がり!ワイルドピッチで2塁へ!8番はワザ師タロウ。粘りに粘ってフルカウント!6球目、ショートゴロ!残念、1アウト。が、この間リョウは三塁へ!次は9番ユタカ!いつも得点チャンスにはチームバッティングに徹する熱い選手!が、点差もあり、今打席は待ちではなく攻めへ!初球を積極的に打ちにいく!いい当たりだがショートゴロ!リョウがホームに還り、1点追加、2対8となった!ランナーがいなくなり、2アウトで1番ショウタ!2年前の浦和カップ決勝ではここぞの場面で同点打を打ったラッキー男!頼む、出てくれ!大声援を背に、ショウタが大きなかけ声と共にピッチャーに構えた!2球目、ショートゴロ。ショウタが懸命に走る、セーフか、アウトか!? が、審判の手は無情にも上がり、「アウト!」。試合終了!2対8!これまであまり見た事のない予想外での大差での負けとなった・・・。敗因は何か?相手ピッチャーの素晴らしい投球にタイミングが合わず打てなかったことが大きいが、油断や慢心もなかっただろうか?コロナ禍での活動中止はあるにせよ、6年生になる前までに見せていた野球への必死さが少し欠けていたのではないだろうか。負ければいつも涙を流して悔しがっていたビクターズナインは、今回静かにベンチを去ったが、この敗戦をどう感じていたのだろうか?ケガ人がいたことは関係ない。実力不足だ。そしてまたみんなの“野球小僧”の原点の心を思い出して、明日からまた声を張り上げて元気に練習してほしい!今日の悔しさがビクターズの本当のリスタートの日だ!

次は勝つぞ、頑張れ、ビクターズ!

                                           文 根本コーチ

bottom of page